推しの死体を拝みたくないか??(プロムン作品はいいぞ)

はじめに

この記事は FUN Advent Calender 2023 part1  21日目の記事になります。

昨日は みきと さんのTouchDesignerを知っているかでした!

 

 

 

自己紹介

2度目、もしくは3度目まして。ろく(@Roku_funDesign)です。未来大デザインコース4年です。

突然ですが、皆さんは

推しが血肉をぶちまけて死亡するのを拝んでみたくないですか?

もしくは、

推しが最大限に曇らされる展開を見たくないですか?

うんうん、そうだよね!やっぱり見てみたいよね!

そんなあなたに今回おすすめしますゲームは!

プロムンことプロジェクトムーン(Project Moon)さんが提供する3作品です!

 

注意事項

その1 微グロ・鬱展開に注意!

冒頭でご紹介した通りあまり健全なゲームじゃありません。多少のグロ描写があるのはご容赦ください。とはいっても、よくあるリアルな感じではなく、「かわいい人形が赤い何かを撒き散らして爆散する」くらいの感覚です。そこまで怖くないです。

鬱展開に関しては結構重いです。特に2作品目の「愛の街」の話で私はドン引きしました。

グロが多いのが1作品目「Lobotomy Corporation」、お話重視なのが2作品目「Library of Ruina」及び3作品目「Limbus Company」だと思います。

 

その2 昨今のプロムンのあれこれ(炎上)について

2023年8月あたりにかけて、プロムンの本拠地である韓国でゴタゴタがあった、というのはなんとなーく情報が入っています。

なにせ海を超えた情報なので、実際にどのようなことが発生し、何が問題になったのかはあまりわかりません。(不正解雇から労基問題になった、とか、、?)

正直、プロムンがしでかしたのか、その他過激派集団(韓国にいるらしいです)がやらかしたのか、情報が錯綜しなにが真実なのか1個人で調べるのには限界がありました。もし調べたい方は、ご自分で調べてみてください。

そしてこれは個人の考えですが、基本的に「作品に罪はない」と思っています。ですので、今回は「プロムンはいいぞ」ではなく「プロムン作品はいいぞ」というタイトルでやっています。

もし、この記事が不快に感じられる方はそっとブラウザを閉じてください。

 

プロムンとは?

注意事項を踏まえた上で、一応制作会社であるプロジェクトムーンさんについて。

韓国のインディーズゲーム会社です。現在3作品を配信しています。steamで全ての作品を遊ぶことができます。たまにセールやってます(結構安くなります)。ただし、3作品目である「Limbus Company」はソーシャルゲームなので基本プレイ無料、スマホでも遊ぶことができます。

 

3作品ともすべて世界観を共有していますが、どの作品もゲームシステムが全く異なるためどの作品からでも遊ぶことができます。ただ、1作品目と2作品目は登場人物が共通なので1作品目からプレイした方がより楽しめると思います。また、2作品目と3作品目はちょっとだけゲームシステムが似ているので2作品目をやっていた方が慣れが早いです。要はぜんぶやれってこと

 

また、3作品すべて共通で難易度が異様に高いです。あんまり「ライトにゲームがしたい!」層向けではないです。トライアンドエラー、何度も挑戦して一筋の勝利を掴み取る、というようなことが楽しい人にはとても楽しいゲームです。マゾゲー、とまではいきませんが。難しい順に「Lobotomy Corporation」>「Library of Ruina」>「Limbus Company」だと思っています。

 

そして、東京ゲームショウにも積極的に参加している企業さんです。「Limbus Company」配信前、先行プレイができるとのことで足を運びにいきましたが、まさかの6時間待ち、、、!泣く泣く断念しました。今年はさらにスペースを拡張して参加されたそうですが、すでにアメリカに渡航してしまっていたので行けませんでした。留学に関してはこちらの記事をご覧ください。

rokusho-design.hatenablog.com

 

 

※ここから紹介するゲームの中の画像はそれぞれのゲームの攻略wikiさんやsteamからお借りしました。

 

1作品目 Lobotomy Corporation

どんなゲーム?

予測不能の怪物たち。プレイヤーはモンスターを収容しているロボトミー社の管理人となり、様々な種類のモンスターを管理していきます。プレイヤーは職員たちに命令し、その結果を観察していきます。怪物からのエネルギーを集めて設備を拡張し、より多くの怪物を管理します。(steamより)

 

store.steampowered.com

 

プレイヤーはエネルギー会社Lobotomy Corporaionの管理人となって職員に指示をだし、アブノーマリティ(SCPみたいなものです)と呼ばれる異形たちを管理してエネルギーを回収します。このアブノーマリティたちが曲者で、気に食わないことがあると問答無用で職員を殺しにかかってきます。その上自分の部屋(以下収容室と呼びます)を脱走もしくは特殊効果を引き起こし2次災害を引き起こします。

 

大丈夫!職員の命は紙より軽いんだ!

 

ゲームシステム

作業とクリア条件について

プレイヤー(以下管理人)は基本的に職員に指示を出すのみです。

アブノーマリティに対しては「本能」「洞察」「愛着」「抑制」の4種類の作業指示を出すことができ、アブノーマリティによってどの作業を好むかが変わってきます。

初期状態では、アブノーマリティがどの作業を好むのかわかりません(アブノーマリティの名前さえも)。自力で職員を使って試して、情報を開示する必要があります。

 

F-02-44。最初はこのような番号でしか名前がわからないが、作業を続けていくことで情報が開示される。

 

作業が終了すると、作業の達成度(と考えてくれればいいです)に応じてエネルギーが生成されます。

このエネルギーを規定量まで集めることができれば、クリアとなり、1日を終えることができます。

この作業を50日分続けることができれば、ゲームクリアとなります。

 

脱走と特殊効果について

時には管理が上手くいかず、アブノーマリティが収容室を脱走し、施設を徘徊することがあります。この状態のアブノーマリティは基本的に見つけた職員を手当たり次第殺して回るので、早急に鎮圧し、収容室に再収容する必要があります。

ここで管理人は職員たちに「鎮圧指示」をすることができます。指示された職員は支給された武器(後述)とともに脱走したアブノーマリティの元へ向かい、戦います。無事にアブノーマリティのHPを削り切れば鎮圧が完了し、アブノーマリティは再収容されます。逆に職員のHPが0になれば職員は死亡します。

 

 

O-02-62との戦いに敗れ、殺された職員。哀れ。

 

 

また、脱走はしないが特殊効果を引き起こすアブノーマリティも存在します。特定の作業を行なってしまったり、作業に失敗したりすると発生することがあります。効果はさまざまで職員が死亡するものから施設全体が危険に晒されるものまであります。

 

F-01-37。特殊効果によって職員が氷漬けにされてしまった。救えるのは勇敢な心を持つ者だけ。

 

その上、このゲームは全ての作業がリアルタイムで進みます。他の脱走に対処していたら、知らないところで職員たちが大虐殺されていた、、なんてこともざらにあります。管理人の技量が問われるわけです。

時には、職員を生贄にしないといけないことも、、、

 

なんだか不思議なルーレットだ。職員の名前が書かれている。

 

この職員が選ばれた。この職員はこの後すぐにとあるアブノーマリティの収容室に向かい、そして、、、


 

職員について

職員は「勇気」「慎重」「自制」「正義」の4つのステータスを所持しています。

 

勇気 : HPに関わる。「本能」作業をすることで上昇。

慎重 : MPに関わる。「洞察」作業をすることで上昇。

自制 : アブノーマリティに対する作業成功率、作業速度に関わる。「愛着」作業をすることで上昇。

正義 : 攻撃速度、移動速度に関わる。「抑圧」作業をすることで上昇。

 

これらのステータスをアブノーマリティ管理作業に取り組ませることで上昇させ、職員を強く育てることができます。

 

そして、職員にはHPとMPの2つのパラメータがあります。

 

HP : 0になると死亡する

精神 : 0になっても死亡しない。「パニック状態」になる。

 

パニック状態とは管理人のいかなる指示も受け付けなくなり、特定の行動を行い始める状態です。行動の内容は、職員の一番高いステータスによって決まります。

 

勇気 : 殺人性パニック。周りの職員を殺してまわる。みんな死ぬしかないじゃない!

慎重 : 自殺性パニック。その場に留まり続け、一定時間後自身の首を捻じ切って自殺する。一番楽なパニック。

自制 : 徘徊性パニック。施設内を徘徊するだけ。一番楽なように見えて移動速度が大幅に上昇するので捕まえにくい。その上同じ部屋にいる職員たちのパニックも誘発するので面倒。

正義 : シャットダウン性パニック。アブノーマリティの収容室の開放する。放っておくと施設内が脱走したアブノーマリティだらけになってしまう。一番面倒くさいパニック。

 

シャットダウン性パニックを起こした職員。バールを片手に収容室の扉をこじ開けようとしている。やめて。

 

パニックに陥った職員はRED属性ダメージで殺すかWHITE属性もしくはBLACK属性ダメージでMPを全回復させて正気に戻すことができます。

 

ダメージ属性について

攻撃には4つの属性が存在します。(ほのおタイプ、みずタイプのようなもの)

 

RED : HPを削る。

WHITE : MPを削る。

BLACK : HPとMPを削る。

PALE : HPを最大HPに応じて割合で削る。100%PALEダメージなら「即死」となる。使用するアブノーマリティが少ない分非常に危険で厄介な属性。

 

職員とアブノーマリティにはそれぞれの属性ダメージへの耐性があり、0.0(無効)〜2.0(脆弱)倍です。

アブノーマリティ鎮圧の際には、弱点属性のダメージを与えると早く終わらせることができます。

 

管理部門とEGOについて

会社には上層部門4つ、中層部門3つ、下層部門3つの計10個の管理部門が存在します。それぞれの部門には一人ずつ「セフィラ」と呼ばれる管理部長(のようなもの)が存在し、プレイヤーが操作する職員は彼らの下で働いています。

ゲームの日数が経過するにつれ部門が解放され、収容するアブノーマリティたちの数も増えていきます。

 

また、アブノーマリティを管理しているとEGO装備を制作することができます。こちらを職員に装備させること属性ダメージに対する耐性が上昇したり、アブノーマリティをより迅速に鎮圧できるようになります。

 

F-04-42から抽出されたEGO防具とEGO武器を装備した職員。

 

 

ただし、職員が死亡すると装備していた防具と武器はロストします。(とある項目クリアでロストしなくなります)

 

おすすめポイント!

多種多様な死に方

職員はそれはそれはあっさり死にます。どんなに育て上げた職員だって、運が悪ければすぐに失ってしまいます。

そんな彼らは様々な死に様を見せてくれます。このゲームの醍醐味と言えるでしょう。

個人的に好きな死に方を、いくつか紹介します。(グロ注意です!)

 

 

 

 

 

 

 

F-01-87によって殺された職員。知識に渇望するアブノーマリティに脳みそをすべて吸い取られてしまった。

調査によると、この状態でまだ生きているらしい。

 

 

O-02-101によって殺された職員。丸焦げなのにオレンジ色の涙を流している。不思議。

 

 

F-04-42によって殺された職員たち。体の内部を貫通して硬い枝で貫かれてしまった。

 

 

O-04-72に殺された職員。頭が綺麗な果実になってしまった。

 

 

アブノーマリティのデザインとストーリー

SCPが好きな人はわかると思いますが、各アブノーマリティごとに作業記録や誕生した理由がわかるストーリーが存在します。

F-02-70。みんな同じ顔の兄弟だが、体の一部が欠損して緑色の液体が垂れている。

どうやら「煙」が関係しているらしい。

 

 

T-01-75。彼らは死体の集合体だというが、どうやら死体たちの顔は笑っているらしい。何故なんだろう。

 

また、アブノーマリティのビジュアルも非常に凝ったものばかりです。推しアブノーマリティを見つけてヨシヨシするのもまた一興です。また、ゲームとは別売りでアートブックもあるので、気になった方は是非購入を。初期案なども見ることができます。

 

 

私の最推し、T-01-68。白黒のデザイン、たくさん生えた腕、背に抱えた棺すべてかっこいい。

 

 

F-01-69。かっこいいが滲み出てる。

しかもこいつ、上手く使えば施設に多大な恩恵をもたらしてくれる存在。神。

 

 

2作品目「Library of Ruina

どんなゲーム?

「どうかあなたの本がここで見つかりますように。」図書館の主人になってゲストを迎えしましょう。司書は図書館のために戦います。ゲストと司書の戦いが幕を開けます。敗北したゲストは本になり、図書館は成長を遂げます。良い本はもっと多くの秘密を握るゲストを招待します。本を集めながら、都市の秘密を明かしましょう。そして手に入れるのです。たった1つの完璧な本を。(steamより)

 

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1作品目の登場人物である人型AIアンジェラを中心とした物語です。1作品目に登場したほぼすべてのキャラクターと新たに「ローラン」という男性が加わります。

 

アンジェラは図書館に人々を招き、「接待(戦闘)に勝てば、どんな知りたい知識でも得ることができる本を手に入れることができる」と話を持ち掛けます。ただし、負けてしまえば彼ら自身が本にされてしまう、と。拒否権はないです。

 

ただし、図書館の職員たちは既に「人から外れた何か」なので死んでもしばらくしたら生き返ります。つまり、完全に出来レースです。ひどい。

 

そうして図書館が本で満たされ、完全になったとき、アンジェラは本当の人間になることができるのです。

 

前作はL社内部の話でしたが、今作からはL社が存在する「都市」と呼ばれる場所全体に話が移ります。

 

都市には「巣」と呼ばれる区で分割され、それぞれの巣には「翼」と呼ばれる超巨大企業が1社ずつ存在しています。L社はL区の翼だったわけです。翼で働くことは自身と家族の今後の安全や繁栄が確約された、大変名誉なことでした。だからL社にもどんどん新人職員が入社してたわけですね。まあ、内状なんで知らなかったでしょうが。

 

翼は「特異点」と呼ばれるとんでもない技術を保有しています。人知を超えるといっても差し支えのないくらいの技術です。(例えば、T社では時間の売買ができるとか。)ただし、技術の詳しい内容や仕組みは超々機密事項です。だいたい碌なもんじゃない。

 

都市にはこのような素晴らしい技術が多数存在します。その代わり、技術の発達のために人の命や倫理観はほぼなくなってしまいました。翼が管轄できる地区に住んでいる人は翼のもたらす技術を存分に享受し、裕福な生活をしています。しかし、お金がない人は食料にたどり着くことすら難しく、いつ誰に殺されてもおかしくない「裏路地」という場所に住んでいます。この世界は、貧富の差が以上に大きくなってしまった世界なのです。

 

ゲームシステム

前作とは打って変わり、カードゲームとRPGを合わせたようなシステムになっています。そして、システムが大変複雑です。細かすぎるので必要最低限(それでも多いですが)を順を追って説明していきます。

 

戦闘画面全体。

 

司書たち(職員)について

前作であるL社の職員と同一人物です。今作では司書と呼びます。

前作でセフィラだった彼らは司書たちのチーフとなり、それぞれ違う分野の本を管理しています。

味方チームはセフィラ(固定)と職員たち(1〜4名)で構成され、全10チーム作成することができます。(前作セフィラたち+ローラン)

司書にはそれぞれHPとMPが存在します。

前作と同様に、HPが0になれば職員は死亡してしまいます。

MPについては少々変更がはいっていて、0になると「混乱状態」になります。混乱状態になった司書は1ターン一切行動ができず、すべての耐性(後述)が脆弱になってしまいます。1ターン経過すれば、混乱状態が解除されMPが全回復します。

 

そして、このシステムは敵(以下ゲストと呼びます)にも適用されます。

 

そのため、基本戦略としては「司書たちの死亡と混乱を防ぎ」ながら、「ゲストを混乱させ、迅速に倒す」になります。

 

戦闘中の様子。

 

スロットとコマンドカードについて

司書たちはそれぞれ手持ちのコマンドカードを9枚所持し、スロットに装填して使用します。スロットの数は可変です。

それぞれのカードには使用コストが存在し、カード使用時にコストを消費します。コストは毎ターン1ずつ回復する他、コマンドカードの効果によっても獲得することができます。また、感情レベル(後述)が上がると全ての司書のコストが全回復します。

 

ゲストたちも同じようにコマンドカードを使用します。

 

 

コマンドカードには「攻撃ダイス」と「防御ダイス」が存在し、カードに応じて複数のダイスを所持しています。攻撃(防御)する際にダイスを振り、攻撃力(防御力)の値を決定します。

 

https://assampoint.hateblo.jp/entry/2021/07/23/103000

カードの例。

 

攻撃ダイスには「斬撃」「貫通」「打撃」の3種類の属性が存在し、それぞれ司書やゲストによって耐性が異なります。斬撃属性の攻撃を0.5倍(抵抗)で受けられる司書もいれば、2倍(脆弱)になってしまう司書もいるということです。そして前述した通り、混乱状態のキャラクターは全ての属性の耐性が2倍(脆弱)になってしまいます。

 

マッチと一方攻撃、速度について

司書とゲストは毎ターンスロットごとに速度ダイスを振り、行動速度を決定します。数字が速いほど早く行動できます。

 

ゲストはスロットにコマンドカードを装填しそれぞれ司書のスロットを攻撃対象として選択します。

この攻撃に対して司書たちも同様にスロットにコマンドカードを装填し相手のスロットを攻撃対象として選択し、お互いが攻撃対象となると「マッチ」が発生します。

 

ターンが開始すると、お互いに攻撃ダイスを振り、大きいほうが小さかったほうのダイスを破壊します。この行動は、どちらかのダイスが全てなくなるまで繰り返します。そして、マッチ勝利(全てのダイスを破壊成功した方)が残ったダイスで相手を一方的に攻撃します。そうです、マッチには基本「絶対勝たないといけない」のです。

 

また、マッチが成立しなかったとき(どちらかが一方的に攻撃対象としたとき)は一方攻撃が発生します。その名の通り、コマンドカードをそのまま使用し相手を攻撃します。

 

そして、速度が速いスロットは速度が遅いスロットの攻撃対象を自身に変更することができます。要は強制マッチを可能とするのです。(速度が5のスロットは1~4のスロットに対してマッチを奪うことができる)

 

 

感情値と感情レベルについて

司書とゲストには感情値が存在します。マッチ勝利したり、相手を倒したりするとポジティブ値、逆にマッチ敗北したり味方がやられるとネガティブ値が溜まります。

感情値が一定まで溜まるとチームの感情レベルが上がります。感情レベルが上昇すると、「司書のスロット数が増加する」「コストが全回復する」「EGO効果を入手することができる」といった利点があります。

EGO効果はターンの最初に3種類の中から選ぶことができ、選ばれ方は「これまで稼いだポジティブ値とネガティブ値の割合」によって変わります。

 

幻想体(EGO)について

前作に登場したアブノーマリティたちは今作では幻想体と呼ばれ、彼らとも戦うことができます。

 

https://tetogame.hatenablog.com/entry/2023/02/22/010407

私の推しとも戦うことができる。かっこいい。

 

彼らの鎮圧に成功すると、EGO効果やEGOカードがもらえ、今後の戦いで有利な効果が発動するようになったり、非常に強力なカードが使えるようになったりします、、、!

 

おすすめポイント!

ギミックまみれの戦闘

このゲーム、基本的にどの戦闘も「高難易度〜超高難易度」です。FGOの高難易度クエストを毎回やってる感覚、といえば伝わりますかね、、?さっくりやれるゲームではないです。

後半になってくるとどのゲストもボス級の強さでとんでもない大きさの攻撃ダイスを使用してきます。「○ターン以内に〇〇を達成できないと超強力カード使用」みたいなギミックも平気で使ってきます。

どのゲストも使用するギミックが大きく異なり最初は対処に困ります。トライアンドエラー、頑張って活路を見つけましょう。ほら、前作でやったでしょ。

あと、このゲームは「状態異常」が非常に多いです。覚えるのが大変ですが、上手く相手に付与できれば戦闘を有利に進めることができるので積極的にパーティーに入れていきましょう。

 

Miliさん書き下ろしの専用戦闘BGM

このゲーム、要所の戦闘に専用BGMが存在します。こちらはすべてMiliさんという方の書き下ろし楽曲で、ストーリーに非常にマッチした曲ばかりです。

 

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こちらの曲は、後述する「トマリー」戦のBGMとなります。一旦聞いてみてください。可愛らしい曲ですね。それではこの後の話を読んで、もう一度聞いてみてください。

圧倒的重厚感のストーリー(そして鬱)

基本的に登場人物全員が苦しい思いをしています。

前作管理人によって生み出された挙句、途方もない時間を繰り返すことになったアンジェラ。いろいろ訳ありのローラン。その他の都市で生きる人たち。

彼らの話を読むことができるノベルパートはちょっと難しい話が多いですが、その分楽しめます。世界観の作り込みを大いに感じることができます。

 

その中でも私が好きなお話がこちら、「愛の街」です。概要はこちらの方がまとめてくださっています。

 

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この話のあと、愛の街の住人及びトマリーとの戦闘になります。ここで満を持して専用BGMが初登場します。そして、一気に戦闘難易度が上がり、これまで火力で押し切っていたプレイヤーたちはクリアが難しくなります。ストーリー面でもゲーム面でもプレイヤーを最悪な気持ちにさせてくれます。

 

こんな感じの地獄が他にもたくさんあります。是非プレイしてみてください!

 

 

3作品目「Limbus Company」

どんなゲーム?

Limbus Companyの管理人となり、12名の囚人を率いて閉鎖されたロボトミーコーポレーションの支部へと入り、黄金の枝を奪還しましょう。(steamより)

 

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登場人物が一新されたプロムン作品初のソシャゲです。

なんだかんだあって没落したLobotomy Corporationの内部に残された「黄金の枝」と呼ばれる遺物(オーパーツのようなもの)を回収しに都市を旅して周ります。12人の個性溢れる囚人たち(職員のこと)と何故か頭が時計になっている管理人ダンテの話です。

 

囚人たちはどいつもこいつも非常に我が強く、些細なことでキレ散らかしたり、囚人同士の殺し合いに発展する狂人集団です。ただ戦闘能力は他の作品より大きく劣るようで、本っ当にあっさり死にます。囚人たちは死んだ仲間を指さして笑ったり、特に気に留めない様子です。

 

でも大丈夫。管理人であるダンテが自身の頭である時計の針を回すことで、囚人たちはきれいさっぱり復活することができます。どんなにひどい状態でも健康体に元通りです。ただし、修復の際、ダンテは囚人たちが受けた傷の痛みをすべて背負うことになります。そのことからダンテは時計の針を回すのを嫌がっていますが、囚人たちはすぐ死ぬし彼らも死なないように気をつけることがないのでめちゃめちゃ回してます。

 

現在5章まで公開され、ソシャゲらしく季節のイベントも開催します。

 

ゲームシステム

囚人と人格について

戦闘を行うキャラクターは12人の囚人で固定されています。

囚人には「人格」が存在します。人格は「並行世界に存在する可能性」のようなものです。人格を付け替えることによって囚人の戦闘スタイルが変化します。

人格は3つのスキルと戦闘参加時・戦闘控え時に発動するパッシブを所持しています。

スキルは前作でいうコマンドカードのことです。人格ごとに固定されています。

パッシブは戦闘中特定の条件下で発動します。

 

囚人グレゴールのG社人格。

 

これらの人格はガチャで入手することができます。

 

EGOとEGO侵食について

本作にもEGOが存在します。位置付けとしては「戦闘中に使用することができる大技」といった感じです。戦況を有利にすることができますが、使い方を誤ると味方が瓦解します。

使用には囚人の精神力(後述)とEGO資源(後述)を消費します。

 

囚人の精神力が低くなりすぎると、EGO侵食が発生します。こちらの指示を受け付けなくなり、敵味方関係なくトンデモ高火力の技をぶっ放します。これによって味方が死亡するなどパーティーの壊滅に繋がることがあります。

 

EGOは各囚人ごとにセットします。

つまり、囚人は「人格」と「EGO」をセットして戦闘に挑みます。

 

EGOはガチャで入手できる他、ゲームを続けることで手に入れることができる配布EGOもあります。

 

各種パラメータについて

基本的なパラメータは前作Library of Ruinaと変わらないので割愛します。

変更点は

・MPが0になっても混乱しない。代わりに、HPが一定まで削られると1ターン混乱状態になる

・MPが-45〜45の値になる。-45に到達するとEGO侵食発生

・人格が所有する攻撃ダイス(今作ではコインと呼びます)には表と裏が存在する。基本的に表が出た方が火力が上がり、追加効果などを獲得。MPが高ければ高いほど表が出やすくなる

 

 

属性とEGO資源について

前作に登場した「斬撃」「貫通」「打撃」はそのままです。そこに、7つの大罪になぞらえた「憤怒」「色欲」「怠惰」「暴食」「憂鬱」「傲慢」「嫉妬」の7種類の罪悪属性が加味されます。(多い)

 

全ての人格が保有するコインにはいずれかの罪悪属性が与えられています。コインを使用すると、割り当てられた属性のEGO資源を獲得することができます。(憂鬱属性のコインを使えば、憂鬱資源が1つたまる)

 

これらのEGO資源は、EGO攻撃を使用する際のコスト必要になります。

 

 

ファウストの水袋EGO。たくさん助けられた。

 

一般戦闘

普通の人間たちを相手にする際の戦闘です。囚人たちの使用するコインを選択してターンを開始します。攻撃対象はシステムで自動的に選択されます。

 

バトルはすべての囚人たちが一斉に行動します。画面がごちゃごちゃして見にくい!と感じるかもしれませんが、ターンが早く終わるので前作プレイ勢としてはありがたいです。

幻想体戦闘

幻想体、もしくはボス戦での戦闘スタイルです。Library of Ruinaの戦闘スタイルに一番近い形となります。攻撃対象を自分の意思で決めることができます。

 

おすすめポイント!

やっぱり難しい戦闘

いつものです。本編ストーリーすら最高に難しいです。前作の「トマリー」にあたるところは3章の「グイド+N社」戦でしょう。(要はここで難易度が跳ね上がります)

 

そしてそれすら生ぬるい、もっとシビれる難易度の戦闘を!というプロムン作品が生み出してしまった悲しきモンスターたちの方々のために「鏡屈折鉄道」という高難易度モードもあります。敵キャラの強さ・ギミックともに最恐級で、規定ターン内にクリアで報酬ありというやり込み要素付き。

 

プロムン節のきいたストーリー(そしてBGM)

いつもの地獄です。立ち絵が貰えたキャラたちだってバンバン死にます。生き残ってる奴らのほうが珍しいんじゃないの?

「プロムンらしさ」が感じられるのは3章だと思います。

ボス戦は、毎度おなじみMiliさんの書き下ろし楽曲です。どの曲も神曲といって差し支えないと思います。最早、楽曲を先に聞くことすらネタバレになりそうなので、メインテーマで失礼します。

 

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基本的に1章ごとに1人の囚人にスポットを当てて話が進みます。

 

推し、死にます。

私の推しは「ムルソー」という雄っぱいのでかい無口かつ無表情な男なんですが、

 



 

4章での死に方がいい。(ここからネタバレ注意です!)

 

 

とある敵が爆弾を使用した際、ムルソーは依頼主を庇って直撃を喰らってしまいました。

 

爆発が直撃したムルソー(とドンキホーテ)。背骨が見える状態ってどんな感じなんだろう。

 

わあ、興奮する。

いい死に方♡ 、、、ん?

 



 

あ!まだ生きてる!

 

こんなにひどい怪我を負って苦しいのに死ねなかったってこと⁉︎

 

そそるぅ〜〜〜〜!!!

 

 

この他にもすべての囚人たちがたくさんの傷つき方、死に方をしてくれます。推しが傷ついて痛々しい描写がされているのを見たい方は!是非!プレイしましょう!!!

 

人外(異形)好きにはたまらないデザイン

前述したEGOを使用する際、囚人たちは元となった幻想体をモチーフにした衣装に変化します。これだけでも非常にかっこいいのですが、、、

 

EGO侵食が発生すると、一気に幻想体のような異形のデザインに変化します。

 

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こういう、「人ならざるもの」のデザインが好きな方には大変おすすめです!

 

(あんまり)運営が集金する気がない

このゲームにもソシャゲらしくガチャが存在します。

ただ、「ガチャでプレイヤーから金を巻き上げるぞ!!!」という意思を感じません。

 

すべてのガチャに天井が存在し、(頑張って引けば)ちゃんと欲しいキャラを手に入れることができます。

 

本作のガチャ画面。

 

そして、ガチャを引いた際にすでに所持しているキャラが排出されると、その囚人の「カケラ」を手に入れることができます。(レア度によって数が変動)これを一定数使用すると、ガチャで引くことができなかったキャラクターを好きなタイミングで交換することができます。

 

ここから好きな人格・EGOを交換できる。

推しが引けなくて血涙を流しても、いつかは必ず手に入れることができる。

 

私はほぼ無課金(3ヶ月ぐらいで更新されるリンバスパスのみ購入)ですが、ほぼ全ての人格を所持しています。普通のソシャゲだったらありえないですよね。ソシャゲのガチャが苦手!という方でも十分楽しむことができます。

 

ただ、前述した「リンバスパス」は購入することを強くお勧めします。そこでしか手に入らないEGO(しかも最強格)があるからです。とはいっても、3〜4ヶ月に1500円です。安。

 

バトルパス画面。

5章はイシュメール(画面右の子)が主役なので、彼女のつよつよEGOを手に入れることができる。

 

人格の育成素材はすべて周回で手に入れることができ、凸などはありません。1回手に入れるだけでオッケー。これもやさしい設計です。(戦闘はやさしくないよ!)

 

 

おわりに

 

戦闘システムが複雑すぎて1万字を超える長文になってしまいました。これでも非常に端折っています。

 

正直自力でオールクリアは難しいと思います。有志の方が攻略法などを紹介しているので、行き詰まったら是非活用しましょう。

 

ちょっとでも興味を持たれた方!steamでよくセールしてるので買ってみてください!Lobotomy Corporationなら700円くらいで100時間以上遊べます!コスパ最強!

 

明日は しゅれねこ さんの「NeRFがすごいんです」です!

 

それでは、ありがとうございました!

 

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