国外逃亡準備100%RTA -2ヶ月で留学準備を終わらせる-

はじめに

この記事は FUN Advent Calender 2023 part2 の 13日目の記事になります。

昨日はkazuくんの「今年こそは神ゲー紹介する - kazu8823のブログ」でした。CupheadやRabi-Ribiはやったことありますね。(というかkazuくんとやりました)ラインナップにHuman Fall Flatがないのが心外ですが。

 

自己紹介

初めましての方は初めまして。ろく(@Roku_funDesign)です。未来大デザインコース4年です。

突然ですが、私は今、

国外逃亡をしています。

要は留学です。なぜわざわざ「国外逃亡」なんて大層な名前を?と思われるかもしれません。こちらをご覧ください。

こちらは私が今年用意したオープンラボの研究室用ポスターになります。はい、私は「研究が嫌すぎて逃げた」わけです。いいじゃないですか、1年間モラトリアム期間があったって。

 

 

留学先について

アメリカのコロラド州というところにいます。

場所はアメリカの真ん中ですね。ほーら、ここ!

コロラド州(コロラド)とは? 意味や使い方 - コトバンク

 

一応専門分野であるUI/UXデザインについて大学の研究室に所属して学ばせていただいています。来年の秋には帰る予定です。

今回の留学はトビタテ!留学JAPANという文部科学省が募集している奨学金制度を利用しました。2012年と2017年に1人ずつ採用されているらしいので、未来大では3人目の採用のようです。

tobitate-mext.jasso.go.jp

 

留学準備RTAの概要

私の留学が決定したのは6月の終わり。そして渡航したのは9月初旬辺りです。

留学が決定するまでは一切準備を進めていませんでした。

そう、私は2ヶ月ちょっとですべての留学準備を終わらせました。

他の留学記事をネットで調べていただければわかると思いますが、2ヶ月は相当早いです。基本的に遅くとも半年前から準備を始めます。

これは最早RTA、、、せや!留学準備RTAの記事書いたろ!と思った次第でございます。

RTAについての説明です。今回はすべての準備を自分で行いました。大学からも「渡航に関する準備は受け入れ先大学への連絡やvisaの手配を含めてすべてご自分で準備いただくことになります。(要約)」と通達がありました。(受け入れ先、提携大学のはずなんだけどなぁ)

留学エージェントの利用も考えましたが、「留学先がすでにほぼ決まっていること」「今回の留学計画がちょっと複雑で、説明が面倒くさいこと」「お金がかかること」を理由に自分で頑張ってみることにしました。

準備で必要不可欠なことは全てやりましたが、その他の無駄を削ぎに削ぎ落としこの速さを実現させました。再現性は不明です。

しかも今回のケースは運要素も絡んでくるのでお祈り必須です。

それでは予定タイム2ヶ月、留学準備100%RTAの始まりです!(3カウントは各々でしてください)

 

留学準備RTA① パスポート

正直これがないと始まりません。本RTAキーアイテムです。この後に準備する書類のほぼすべてに「パスポート番号」が必要になります。これがないと、他の作業に取り掛かれなくなるので早急に準備しましょう。

必要書類

ここから確認できます。

www.mofa.go.jp

・一般旅券発給申請書

・戸籍謄本(マイナンバーカードがあればコンビニで印刷できます。)

・証明写真(45×35mm)

・住民票の写し(必要であれば)

・本人証明書類(マイナンバーや運転免許証など)

これらの申請書類を準備し、印刷して近くのパスポート申請所に持ち込みます。函館だと渡島振興局ですね。パスポートは住民票登録がある都道府県での申請になるので、基本的に北海道になるんじゃないかなぁと思います。

ここで気をつけなければいけないのは、函館からパスポートを申請すると最短でも2週間かかります。札幌で申請すれば6営業日です。

なぜこの差が起きるのかというと、「函館はパスポートの発行自体は行っていない」からです。函館で申請された書類は札幌に転送され、そこでパスポートが発行されます。そして函館にパスポートが返送されるわけです。

つまり、郵送時間がかかる函館と直接申請・受け取りができる札幌では時間に差が出てくるのです。

ですので、札幌で申請した方が早く済みます。

ただし、パスポートの受け取りは必ず本人である必要があるので注意しましょう。札幌に受け取りに行けない場合は函館でいいと思います。札幌に行ける日と郵送時間を比べた結果、函館で受け取った方が早そうだったので私は函館にしました。

ここで書類不備があると大幅なロスになるので気をつけましょう。書類不備は本RTAにおいて一番発生しやすくかつ危険なミスです。

 

留学準備RTA② 先方大学への連絡

これも大事ですね。受け入れていただく以上、決まり次第早急に連絡しましょう。

あちらの大学には「教授」と「留学などの手続きをするための組織」がいます。

まず教授に連絡をして「いつからいつまで居たいのか」「何を学びたいのか」などを伝えましょう。内容のすり合わせのために、これから渡航まで恒常的に教授とは連絡をとることになります。

また、私は奨学金申請の段階(今年2月時点)で一度先方大学の教授とお話しして、留学したい旨を伝えています(本当に軽く話した程度なんですが)。もしまったく面識のない教授の元に留学する場合、おそらくロスが発生すると思われます。留学準備の下準備をしておくことでタイム短縮に繋がるんですね。

そして教授から留学の手続きを担当している学校組織に連絡してもらいます。

そこからは私、教授、組織の三者でビザの種類について話し合いました。

もちろん全て英語でメールするので精神的に疲れます。ただ今は翻訳ソフトもありますしうまく活用していきましょう。

 

留学準備RTA③ 留学願い出書の作成と各種書類提出

未来大に提出する書類の準備をします。

必要書類

・留学願い出書(フォーマットは事務局から入手できます)

・先方大学の受け入れ許可書

・健康診断書(未来大の健康診断でOK、受け忘れていた場合は早急に受けに行ってください)

toeicのスコア表(求められれば)

これらを用意して未来大事務局に提出します。

未来大では、毎月職員会議が開かれ、そこで留学を承認するか審議します。基本的に拒否されることはありませんが、必要な手続きなのできちんとこなしましょう。これがなければタイム短縮になるのになぁ

 

留学準備RTA④ 宿泊先の確保

到着早々に家がないのは困るので、宿泊先を探します。

一時的な場所でも大丈夫です。屋根がついた寝られる場所を探しましょう。

個人的な意見ですが、日本にいる間に「ここにずっと滞在する!」と決めない方が良いと思います。

海外だと「行ってみたら写真と全然違う」が多すぎるからです。

とりあえず一時的な家を確保して、そこから自分の足で住むところを見て回った方が事故が減ります。あと「留学準備」においてはタイム短縮につながります。

同じ理由でホームステイも非推奨です。するにしても一度ホストと会ってから決めることをおすすめします。あと単純にホームステイにすると連絡する相手が増えるので、キャパがキツくなる&タイムロスになるということで本RTAでは使用しません。

 

留学準備RTA⑤ DS-2019(I-20)とDS-7002準備(ここからパスポート必須)

ここからはパスポートが届いてからの行動になります。

ビザの取得に必要な書類を手に入れます。これらは留学先の大学に発行してもらう必要があります。

留学先の大学から指定されたフォーマットに必要な情報を記入して提出します。この中にパスポート番号を記入する欄があるのでパスポート必須というわけですね。

DS-2019は交流訪問者ビザ(J-1ビザ)、I-20は学生ビザ(F-1ビザ)のための書類です。どちらのビザを取得するかは留学計画に応じて決めましょう。インターネットでも調べることができます。

DS-7002は学生インターンをする際に必要になる書類です。交流訪問者ビザ(J-1ビザ)ではこちらも必要になります。

私はDS-2019、つまりJ-1ビザを選択しました。

提出した書類

・英文で書かれた残高証明書(銀行で発行してもらいましょう)

・大学から指定されたフォーマットのDS-2019リクエストフォーム

・その他大学から要求されたもの

DS-7002は大学が記入してくれます(多分)。書類がメールで届いたら、自分のデジタル署名をしましょう。

 

留学準備RTA⑥ ビザ申請書類準備と予約

ここからはビザ面接の予約に入ります。

必要な書類をオンラインで記入して提出しましょう。

必要書類

・DS-160(結構な量があります。腰を据えて記入しましょう。)

・SEVIS(お金を払って発行された領収書(SEVIS I-901)を提出します。)

・証明写真(50×50mm。サイズ指定が特殊&規定が厳しいので、プロにお願いしたほうが安全です。私はカメラのキタムラさんで撮りました。実物とデータどちらも必須です。)

DS-160に関してはここから入力できます。やり方は調べてください。

ceac.state.gov

そしてここでもですが、書類不備は絶対に避けましょう。RTAとしても大幅なロスになりますし、再申請をするのが大変らしいです。

全て提出し終わったら、ビザ面接の時間指定に移ります。ここ大事なんですが、ビザ面接の場所は東京にしましょう。札幌もやってないわけではないのですが、非常に不定期かつ予約が取りずらいため自分の予定と合わない可能性大です。とっとと東京に受けに行った方が早いです。

このとき、ビザの受け取り方法を「郵送」にしましょう。お金はかかりますが、直接東京に受け取りにいく面倒さと料金を比較したら郵送一択です。

 

留学準備RTA⑦ ビザ面接

RTAのお祈り要素です。2つあります。

まず、ビザは拒否される可能性があります。

滅多なことでは起こらないと思いますが、絶対に起こらないともいえません。

万が一拒否されれば再走案件どころか留学できるかすら怪しくなります。アメリカは一度受け入れ拒否した人物に対して非常に厳しくなります。

私もビザ面接を受けに行った際、入り口で職員と面接に来たと思われる女性が言い争っているのを目撃しました。断片的にですが、「領事がダメといったらその時点でダメなんです。今あなたにできることはありませんから、お引き取りください」というようなことを言っているのが聞こえました。これから面接をする私はガクガクブルブルです。

大事なのは、「帰国する意思があることをしっかり示すこと」です。アメリカは不法滞在などを警戒しているため、「こいつ、アメリカに移住するつもりだな」と思われてしまうと拒否されます。あくまで留学目的で、留学が終われば帰国するという意思を示しましょう。私は未来大の在学証明書を準備しました。使わんかったけど。

持参した書類

・パスポート(回収されます)

・DS-2019

・DS-7002

・SEVIS料金支払いを証明する書類

・DS-160提出後に発行される確認ページ

・面接予約後に発行される面接予約確認ページ

・英文で書かれた残高証明書

・在籍証明書

・英文で書かれた戸籍謄本(自力で翻訳できます)

・証明写真

これらを提出して、領事面接に行きます。「基本英語」と覚悟して行きましたが、めっちゃ日本語でした笑。これは個人差あると思います。

そして。ここからがもう一つのお祈り要素。晴れてビザの申請が受理され、郵送待ち!ということになりますが、ビザ発行までの時間が未知数です。

ネットでは1ヶ月もしくはそれ以上かかったという人を見かけました。私ですか?私は8月30日に受理され、家に届いたのが9月3日。そう、

4日間です。早。

申請時期と運によってビザ取得までの時間が大きく変わると予想されます。本RTAでは完全なお祈り要素となります。私はここがあっさり終わったのでタイム短縮が可能になっています。

 

留学準備RTA⑧ 保険と航空券の手配

ついにビザも手に入れ、あとは行くだけ!となったら航空券をとりましょう。ビザ発行までどのくらいかかるかわかりませんのでビザを取得してから予約した方がいいと思います。

あとは海外保険の手配です。留学先の大学に保険要件を指定されていることがほとんどなのできちんと要件を満たしているか確認しましょう。私は面倒くさかったので保険の窓口さんにお願いして手伝ってもらいました。ぜったいに保険入れよ

 

留学準備RTA⑨ 持ち物準備

持ち物を準備します。必要なものはネットで調べてください。人それぞれこだわりがあるでしょうし、RTAには関係ないことなので割愛します。

 

留学準備RTA 渡航!!!

これで渡航準備は完了です!もうとっとと飛んじゃいましょう!私は9月3日にビザが届いてから1週間後の11日に渡航しました!スピード感が大事です!

以上!留学準備RTA!タイマーストップ!

 

完走した感想

めっちゃ疲れた。

正直、まったくおすすめしないRTAです。当たり前ですが準備は早い方がいい。

今回は場所がアメリカだったので時差の影響もあり、あちらの教授と連絡を取り続けた2ヶ月間はほぼ寝れていませんでした。思うように進まず、心も結構折れかけていました。

それでも、多くの人が手を差し伸べてくれました。

大学事務の方々。いろいろな事務手続きを裏でやっていただいたことと思います。本当にありがとうございます。

母君。急に「留学したい!」などと喚き出した馬鹿者に二つ返事で了承して送り出してくれて感謝です。ご迷惑おかけしてます。ありがとう。

研究室の教授(一応名前は伏せます)。唐突に1年いなくなるという身勝手をお許しいただきありがとうございます。帰国後もよろしくお願いします。(留学に興味がなさそうな雰囲気をだしていましたが、私がいなくなったあとに「若いうちに海外経験しといた方がいい」などと触れ回っていると小耳に挟みました。そういうところですよ。推せる。)

この場を借りてお礼申し上げます。

 

おわりに

こんな長ったらしくてつまらない文章を読んでいただきありがとうございました。自分の記録用も兼ねてあるので許してください。

肝心な留学生活についてですが、まだ3ヶ月しかいないので今回はいいかなーと思い書きませんでした。来年のアドカレで総括を書く所存です。

また、今回の記事は結構な個人情報を含んでいるので少ししたら非公開にする予定です。突貫工事で仕上げた記事なので、色々修正した後、再度投稿したいなぁと考えています。

 

明日はkCatさんによる「何か書きます」です。何書くのぉ、、、!?

あ、ついでに21日にもう1記事投稿する予定です。留学ばっかりだとつまらないので、そっちは別のこと書こうかなぁと考えています。

それでは、ありがとうございました!

adventar.org